授業の感想を書く課題:リアクションペーパーの書き方
授業の終わりに出される感想やコメントの課題(リアクションペーパー、コメントシートなど)は、短くても、授業の内容を受けて自分が考えたことを、理由とともに示すものです。書き方の型と、感想文で終わらせないための工夫を紹介します。
授業の終わりに、「今日の授業について、感想や考えたことを書きなさい」という課題が出ることがあります。リアクションペーパー、コメントシートなど、呼び方はさまざまです。
数百字ほどの短い課題でも、求められているのは「面白かった」という感想ではなく、授業の内容を受けて、自分が何を考えたかです。短いぶん、何を書くかを一つに絞ることが大切です。
書き方の型
- 授業のどこを取り上げるか:今日の授業の中から、一つの説明や論点を選ぶ
- それについて、何を考えたか:疑問、反論、別の例、ほかの授業や経験とのつながり
- なぜそう考えたか:理由や、思い浮かんだ具体例
今日の授業で、睡眠中は忘却が少ないという実験が紹介された。この結果について、眠っているあいだに干渉が少なかったからなのか、それとも睡眠そのものが記憶を強めるのかが気になった。というのも、試験の前に徹夜をするより眠ったほうが覚えている、という自分の経験は、どちらの説明でも当てはまるように思えたからである。二つの説明を区別するには、どんな実験をすればよいのだろうか。
授業の一つの説明を取り上げ、疑問を示し、その理由を書き、最後に問いの形で締めくくっています。
何を書けばよいかわからないとき
次の問いかけのどれか一つに答えてみてください。
- いちばん意外だったことは何か。なぜ意外だったのか
- 納得できなかった、またはもっと知りたいと思ったことは何か
- 自分の経験や、ほかの授業で学んだことと、どこがつながるか
- 授業の説明に当てはまらない例は思いつくか
- 今日の内容から、どんな新しい問いが立てられるか
感想文で終わらせないために
| よくある書き方 | 直し方 |
|---|---|
| 「とても面白かった」「勉強になった」 | 何が、なぜ面白かったのかを書く |
| 授業の内容を要約するだけ | 要約は一文にし、自分の考えを中心にする |
| いくつもの話題に少しずつ触れる | 一つに絞って、深く書く |
| 先生へのお礼で終わる | 最後は、自分の考えや問いで締めくくる |
文体と分量
- 文体は、授業の指定に従います。短いコメントでは、です・ます調でもよいとされることが多いですが、一つの文章の中では混ぜません(「文体と表記」)
- 決められた欄や字数に収まるように書きます。字数が少ないほど、一つに絞ることが大切です
- 授業で紹介された研究や資料に触れるときは、「あの実験」ではなく「睡眠中は忘却が少ないという実験」のように、何のことかが読み手にわかるように書きます
次のレポートにつながる
リアクションペーパーで書いた疑問や問いは、期末のレポートの問いの種になります。書いたものを残しておき、レポートのテーマを考えるときに見返してみましょう(「問いの立て方」)。