提出するファイルの形式:Word・PDF・TeX

添削を受ける途中の原稿と、最終的に提出する確定版とでは、適したファイルの形式が違います。Word で添削を受けるときの注意、PDF で確定版を出す手順と確かめること、TeX で書くときの注意、このサービスのエディタから書き出して提出するまでの流れを紹介します。

レポートの演習では、途中の原稿を Word のファイルで出してコメントや変更履歴で添削を受け、最終的には確定版を PDFに書き出して提出する、という流れがよくあります。それぞれの形式には役割があります。

形式向いている場面理由
Word(.docx)添削を受ける途中の原稿コメントや変更履歴を書き込め、受け取った側も直しやすい
PDF確定版の提出どの環境で開いても体裁が崩れにくく、あとから書き換えられにくい
TeX から書き出した PDF数式の多いレポートや論文数式や組版を細かく整えられる

どの形式で出すかは、授業の指定に従います。指定がなければ、確定版は PDF が無難です。

Word で添削を受けるとき

  • コメント:先生や仲間が、原稿の特定の箇所に意見を書き込む機能
  • 変更履歴:誰が、どこを、どう直したかを記録する機能

添削を受け取ったら、コメントを一つずつ読み、自分で考えて直します(読み方と直す順番は「添削とコメントを生かす」)。変更履歴で直しが入っている場合は、内容を確かめてから「承諾」または「元に戻す」を選びます。

直し終えて次の段階に出すときは、

  • 対応したコメントは、解決済みにするか削除する(残すかどうかは指示に従う)
  • 変更履歴を、すべて承諾または元に戻して、記録を残さない状態にする
  • 前の版を、別のファイル名で残しておく

コメントや変更履歴が残ったまま確定版として出してしまうことがよくあります。提出の前に、Word の「校閲」タブで残っていないかを確かめましょう。

PDF で確定版を出すとき

Word では、「名前を付けて保存」や「エクスポート」で、PDF の形式を選んで書き出せます。書き出したら、必ず PDF を開いて確かめます。

  • すべてのページがあり、ページの順番とページ番号が正しい
  • 図や表、数式が、崩れずに表示されている
  • 文字化けや、フォントの置き換わりがない
  • コメントや変更履歴が残っていない
  • 表紙や、氏名・学籍番号など、求められた情報が入っている
  • ファイル名が、指定どおりになっている

PDF にしたあとで直す箇所が見つかったら、PDF を直接いじらずに、元の Word のファイルを直してから、もう一度書き出します。

ファイルの情報にも気をつける

Word や PDF のファイルには、作成者の名前などの情報が記録されています。ほかの人のパソコンや、共有のテンプレートを使った場合、作成者が別の人の名前になっていることがあります。気になるときは、ファイルのプロパティで確かめてください。

TeX で書くとき

数式の多いレポートや、理系の分野では、TeX(LaTeX)で書くことがあります。

  • 日本語の文書には、日本語に対応した処理系(LuaLaTeX と LuaTeX-ja、upLaTeX など)と、日本語用の文書クラス(jlreq など)を使います
  • ブラウザで使える Overleaf のようなサービスなら、手元に環境を作らなくても書けます
  • 参考文献は、BibTeX などで管理すると、書式をそろえやすくなります(「文献の管理」)
  • 提出は、書き出した PDF で行うのがふつうです

TeX の原稿には、Word のようにコメントを書き込みにくいため、添削は PDF への書き込みで受けることが多くなります。授業で使い方が決まっていれば、それに従ってください。

このサービスのエディタから出すとき

このサービスのエディタからは、Word(.docx)、Markdown、テキストの形式で書き出せます。提出までの流れは、たとえば次のとおりです。

  1. エディタで下書きを書き、校正や AI 添削を受けながら推敲する
  2. Word の形式で書き出す
  3. Word で、指定の体裁(用紙・字数と行数・余白・表紙など)に整え、図や表を入れる(「ページの設定」)
  4. Word で添削を受ける、または PDF に書き出して提出する

エディタで書くときも、用紙・字数と行数の指定は先に確かめ、分量の見当をつけながら書きましょう。レイアウトそのものは、書き出したあとに Word で整えます。

書き出したファイルでは、数式は Word の数式に変換されます(変換できない一部の式は、TeX の文字列のまま残ることがあるので、書き出したあとで確かめてください)。画像やグラフは含まれません。図表は、Word に書き出したあとで入れてください。

提出のシステムに出すとき

  • 締切の直前は、システムが混み合うことがあります。余裕をもって出しましょう
  • 出したら、提出が受け付けられたか(提出済みの表示、受付のメールなど)を確かめる
  • 出したファイルを開き直して、正しいファイルを出したかを確かめる
  • 提出したファイルは、成績が出るまで消さずに残しておく
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