AI に入れてはいけない情報
AI に入力した内容は、サービスの側で保存されたり、学習に使われたりすることがあります。自分や他人の個人情報、研究の参加者のデータ、公開前の資料、ほかの人の文章など、入力する前に気をつけたい情報と、使う前に確かめる設定を紹介します。
AI に入力した内容が、その後どう扱われるかは、サービスや設定によって違います。入力した内容が保存されたり、AI の学習に使われたりすることもあります。一度入力したものは、取り消せないと考えておきましょう。
入れてはいけない情報
| 情報 | 例 | 理由 |
|---|---|---|
| 自分の個人情報 | 学籍番号、住所、電話番号、パスワード | 保存されたり、ほかに使われたりするおそれがある |
| 他人の個人情報 | 友人や家族の名前と事情、面接や相談の内容 | 本人の同意なく第三者に渡すことになる |
| 研究の参加者のデータ | 実験や調査の回答、インタビューの記録 | 同意の範囲を超えた扱いになり、研究倫理に反する(「人からデータを集めるときの倫理」) |
| 公開前の資料 | 先生の未発表の研究、ゼミの内部資料 | 外に出してよいかを決めるのは、資料の持ち主で、自分ではない |
| ほかの人の文章 | 友人のレポート、他人の下書き | 書いた人の同意なく渡すことになる |
| 大学の契約で読める資料 | 電子ジャーナルの論文の PDF | 利用の条件で、AI への入力が認められていないことがある。他人が書いた文章や本の章を丸ごと入力することは、著作権の面でも問題になりうる |
迷ったら、「この情報を、知らない人に見せてよいか」と考えてみてください。見せられないものは、入力しません。
使う前に確かめること
- 大学の方針:大学が、使ってよい AI のサービスや、入力してよい情報の範囲を決めていることがあります
- 大学が用意した AI:大学によっては、入力した内容が学習に使われない形で契約した AI のサービスを用意しています。あれば、そちらを使います
- サービスの設定:入力した内容を学習に使わない設定(オプトアウト)があるかを確かめ、必要なら設定する。ただし、学習に使わない設定にしても、やりとりが一定の期間保存されたり、不正な使い方を防ぐためにサービスの側で確かめられたりすることがあります
- 利用規約:入力した内容がどう扱われるかを確かめる
自分のレポートを入力するとき
自分が書いたレポートの下書きを AI に入力して、点検してもらうこともあるでしょう。そのときも、次のことを確かめてから入力します。
- 下書きの中に、他人の個人情報や、参加者のデータが含まれていないか
- 授業で、AI に原稿を入力することが認められているか
このサービスの AI 添削と簡易評価も、本文を外部の AI のサービスに送って処理します。添削を受ける前に、同じことを確かめてください(「このサービスの AI 添削を生かす」)。
研究のデータはとくに慎重に
卒業論文や実験演習で集めたデータは、参加者が同意した範囲でしか使えません。分析に AI を使いたいときは、事前に指導教員に相談し、倫理審査で認められた方法かを確かめてください(「卒業論文の進め方」)。