執筆の準備:書く道具とファイルを整える
書き始める前に、どの道具で書くか、ファイルをどこにどう置くか、どの形式で出すかを決めておくと、あとで慌てずに済みます。道具の選び方、フォルダとファイル名の付け方、保存と版の残し方、書き始める前に確かめることをまとめました。
レポートの中身を考える前に、書くための環境を整えておきましょう。道具やファイルの扱いでつまずくと、締切の直前に「ファイルが開けない」「前の版に戻せない」「体裁が崩れた」といった、中身とは関係のないことで時間を失います。
道具を選ぶ
道具は、最後にどの形式で出すかと、どう添削を受けるかから逆算して選びます(「提出するファイルの形式」)。
| 道具 | 向いているとき |
|---|---|
| Word などのワープロ | 多くの授業のレポート。コメントや変更履歴で添削を受けるとき |
| Google ドキュメントなど | 共同で書くとき、どこからでも書きたいとき(提出は Word や PDF に書き出す) |
| TeX(LaTeX) | 数式の多いレポートや論文。理系の分野で指定されたとき |
| このサービスのエディタ | 下書きと推敲。校正・AI 添削・簡易評価を受けながら書くとき(Word の形式で書き出せます。「提出するファイルの形式」「このサービスの AI 添削を生かす」) |
授業で道具や書式のテンプレートが指定されていれば、それに従います。
フォルダを一つにまとめる
課題ごとにフォルダを一つ作り、関係するものをすべてそこに入れます。
- 課題文や、授業の指示の資料
- 集めた文献の PDF と、書誌情報の表やメモ(「文献の管理」)
- 原稿のファイル
- 図表のもとになるデータ、図表のファイル
ファイル名と版
ファイル名は、あとで見て中身と時点がわかるように付けます。
- 例:
2026-10-20_心理学演習_レポート_下書き.docx、2026-10-27_心理学演習_レポート_提出版.pdf - 「最終版」「最終版2」「本当の最終版」は、どれが最新かわからなくなります。日付か番号で区別しましょう
- 提出するファイルの名前に指定(学籍番号_氏名 など)があれば、それに従います
大きく書き直す前には、それまでの版を別の名前で残しておきます。このサービスのエディタでは、保存したときに版が残り、前の版に戻すこともできます。
保存と、失わないための備え
- こまめに保存する:自動保存の機能があれば、有効になっているか確かめる
- 二か所以上に置く:パソコンの中だけでなく、大学のクラウドなどにも置く
- 締切の前日には、提出するファイルを作っておく:パソコンの故障や、ソフトの不具合に備える
パソコンの故障やファイルの紛失は、締切を延ばしてもらえる理由にならないことが多いと考えておきましょう。
共同で書くとき
グループのレポートを共同で書くときは、Google ドキュメントのように、同じ文書を何人かで同時に編集できるサービスが便利です。
- 分担と責任を決める:誰が、どの部分を書き、誰が全体を見直すかを、はじめに決める
- 表記と書式をそろえる:文体、用語、引用の書式を、書き始める前に決めておく(「文体と表記」)
- 変更の記録を使う:誰が、いつ、どこを直したかがわかる機能(変更の履歴、提案のモード)を使う
- 最後に一人が通して読む:分担して書いた部分のつながりや、表記のばらつきを整える
共同で書いたことは、授業の指示に従って明記します。一人で書くべき課題を、分担して書いてはいけません(「レポートの不正」)。
書き始める前に確かめること
- 課題文と、字数・形式・締切などの条件を、原稿の先頭か別のメモに書き出した(「課題に答える」)
- 用紙、字数と行数、余白、文字の大きさなど、文書の体裁を設定した(「ページの設定」)
- 提出するファイルの形式と、ファイル名の指定を確かめた(「提出するファイルの形式」)
- 文献とメモを、一か所にまとめた(「文献の管理」)
- AI の使い方についての、授業のルールを確かめた(「AI を使った執筆の進め方」)
- 締切から逆算した日程を立てた(「提出までの段取り」)